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Runner’s Story

Runner 02

樽󠄀井 美侑さん

14歳

走行都道府県
愛媛県

妹がいたって知って。
一緒に生きられたらなって。
しっかり生きないとなって。

オリンピック聖火リレーに応募したのは、オリンピック出場は自分の夢でもあるのと、お母さんが豪雨のときにボランティアでいろんな人を笑顔にしていたので、自分も走ることでひとりでも誰かを笑顔にできたらなと思ったのがきっかけです。毎回オリンピックのときもテレビで聖火を見ていて、自分もその火を一回持つことができるのは、とてもうれしいです。

生まれてこれなかった双子の妹のことは、お母さんから聞きました。お腹の中で息を引きとった、双子の妹がいるんだよって。聞いたときは、今いないっていうのが寂しいなって。一緒に生きられたらなって。そして、そのもうひとりの子のためにも、私がしっかり生きないとなって思ったんです。その妹の名前は、ユミ(結美)っていいます。家族の間ではそう呼んでいます。今でもそばにいてくれてると感じる時があって。例えば、スケートの大会とか毎回すごく緊張するんですが、なぜかふと、緊張しないときがあって。そういうときは、そばにいて落ち着かせてくれてるのかなと思います。

スケートを始めてから、
遊んだことがほとんどない。

生活の中心はスケートです。毎日ずっと練習しています。始めたきっかけは、浅田真央さんの演技をテレビでよく見ていたのと、幼稚園の遠足でスケートに行ったこと。その頃からずっとやりたかった。5年間ずっと言い続けて、レッスンを受ける事ができるようになったのは小学校2年生のときでした。やっと叶ったのと、スケートリンクが遠くても通わせてもらっている中、練習にどんどん集中していきました。どんなに練習がきつくても、転んで痛くても、「やっとできた」って思いが強かった。

スケート初めてから、学校以外でお友達と遊んだことがほとんどないんです。1年に多くて2回とか。遊ばない1年とかもありました。遊びたい気持ちもあるけど、スケートが上手になりたい気持ちのほうが大きいのでずっと練習しています。ゲームもほとんどしません。やっぱりゲームよりスケートのほうが、ぜんぜん楽しい。宿題は帰ってきてからやって、家を出るまでに終わらせて。勉強との両立も頑張っています。朝は6時半に起きて学校に行って、練習行って、ご飯食べに帰ってきて、そのあとまた練習。お正月も、元日だけ休んで、2日と3日は自主練していました。

いろんな奇跡が積み重なって、
私は今ここにいる。

できないことができるようになるとき、妹が支えてくれてるのかなって思います。ジャンプとかもどんどん難易度が上がっていて。今は3回転のジャンプにチャレンジしてます。体幹トレーニングや技術や表現も大切なので、たくさん練習してます。来月は全国の中学生の大会に出るんですけど、そこでも自分の成果が出るように頑張って、刺激をもらえるような経験をして、世界でも戦えるように成長していきたいです。スケートはずっと続けていきたい。小さな頃からずっと好きだった。何より、気持ちいいし、楽しいんです。

今そういう生活できているのは、たくさんの奇跡が重なったおかげ。ユミちゃんがお腹の中で亡くなって、もしかしたら、私もいなかったかもしれない。だからこうやって生きていられるのも奇跡、スケートを始められたのも、お母さんが許してくれたっていうのも奇跡だと思うので。ちっちゃい頃からのいろんな奇跡が積み重なって今があるのかなって。妹のお墓には命日が近づくと必ず行っています。聖火ランナーも命日が近い4月に走るので、報告にいけます。自分の命は一つしかないけど、心の中では二つ生きているといつも思って。

自分が今、火を持っているけど、
自分も次の人に
力を託したいなって思った。

応援してくれている人たちに感謝もあるけど、災害とかで不安な思いをしている人たちに、元気になってもらえるような走りをできたらいいなと思ってます。お母さんとお父さんとボランティアを始めたときに、いろんな周りの人が手伝ってくれて、どんどん大きな力になっていったのを見ていました。だから私が走るときも、自分が今火を持っているけど、次の人に渡して、その人がまた次の人に渡していって、大きな力になって、最後、ともるって考えたら……自分が今、その火を持っているけれど、次の人に力を託すような生き方がしたいなと思いました。

聖火リレーのこともあるけど、いろんなことをこれからいっぱい経験していくと思うので、大事にして生活できたらなと思います。家族にも、いつも支えてくれてありがとっていう気持ちです。聖火ランナーになったから、ユミちゃんの分も頑張って走ります。

※記事は取材当時の内容になります。

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